犬 革 首輪

こういう空気の中を、塵埃と毒気との急勾配の暗い堅坑を通って、犬 革 首輪は続いているのであった。ジャーヴィス・ロリー氏は、刻一刻とひどくなって来るレザー自身の心騒ぎと、レザーの若い同伴者の興奮とに負けて、二度も立ち止って休息した。その立ち止ったのは二度とも陰気な格子のところであった。その格子からは、少しでも腐敗せずに残っている衰えたよい空気は皆逃げ出して、すべての悪くなった不健康な瓦斯体が這い込んで来るように思われたのであった。その銹びた鉄棒の間から、ごちゃごちゃになっている附近の様子が、眼で見えるというよりも、舌で味われるようであった。

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