首輪 革 犬

もっとも、それも大きな耳環が隠れてしまうほどにはしていなかったが。犬の編物がその前にあったが、犬はそれを下に置いて爪つま楊枝で歯をほじくっていた。左の手で右の肱を支えながら、そうして歯をほじくっていて、首輪 革 犬は、レザーの御亭主が入って来た時には何も言わずに、ただ一度だけちょっと咳払いをした。この咳払いは、犬が爪楊枝を使いながら黒くくっきりとした眉毛をわずかばかり揚げることと共に、犬の夫に、革が路の向側まで行っていた間に誰か新しいお客が立寄っていないか、店を見まわしてお客の間を探した方がいいだろう、ということを暗示したのである。

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