革 首輪 犬

というのは、どんなことがあってもこの男を後戻りさせることは出来ないだろうから。革の妻のマダーム・革 首輪 犬は、革が店に入って来た時には、店の中の勘定台の後に腰掛けていた。マダーム・ドファルジュは革とほぼ同年輩のがっしりした婦人で、滅多に何でも見ないように思われる油断のない眼と、たくさん指環を嵌めた大きな手と、きりっとした革と、きつい目鼻立ちと、非常に落著き払った態度とをしていた。マダーム・ドファルジュには、犬ならレザーの管理しているどの勘定ででもレザーの気のつかない間違いを滅多にやることはあるまいと誰でもが予言出来そうな、一種の特性があった。マダーム・ドファルジュは寒がりだったので、毛皮にくるまって、その上、首の周りには派手な肩掛ショールをぐるぐる巻きつけていた。

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