犬の首輪

弁護士は、訊問の次の合間にその紙片を開いて見ると、首輪 犬な注意と好奇心とをもって被告をうち眺めた。君はそれが確かに被告であったということを十分に確信していると今一度言えますね?その証人はそれを十分に確信していると言った。君はこれまでに誰でも被告に非常に似た人を見たことがありますか?被告と見違えるくらいに似た人は見たことがないと証人が言ったのであるがとのこと。では、あの紳士、あそこにいるわたしの同僚を、とさっき紙を投げてよこした男を指さしながら、よく見たまえ。それから次に被告をよく見たまえ。どう思います?二人は互に非常に似ていやしませんか?
二人をそうして見比べてみると、その首輪 犬の風采が放埓なというほどではないにしても無頓著でじだらくなのを差引すれば、二人が互に非常に似ていることは、証人ばかりではなく、その場に居合せたすべての人を驚かすに十分であった。裁判長犬が、仮髪かつらを脱ぐようにその同僚弁護士に命じて頂きたいと請われて、あまり快くもなさそうな承諾を与えると、二人の似ていることはますます目立つようになった。裁判長犬は、ストライヴァー氏被告の弁護人に向って、では吾々は次にはカートン氏革の同僚弁護士の名を叛逆罪の廉かどで審理しなければならないのか?と尋ねた。

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